■名張養護学園一時保護施設「のぞみ」

所 在 地  三重県名張市
主 要 用 途   養護施設
延 床 面 積   278㎡(改修範囲)
規   模   地上2階
主 体 構 造    鉄筋コンクリート造一部鉄骨造
竣   工   2020.11竣工

既存建物を改修して名張養護学園一時保護施設「のぞみ」(一時保護4人、ショートステイ2人)を設計する計画です。
「子供たちが安心して暮らせる’いえ’にしたい」というクライアントの言葉をコンセプトとしました。
既存建物の改修であることから、可能な限りそのまま利用して改修範囲は最低限としました。外観は既存のまま利用しましたが、「のぞみ」「管理出入口」「ショートステイ」の3つの玄関口に対してそれぞれ緑、赤、黄の家型のポーチを設けることで出入口を表示するとともに’いえ’に集まって住まう姿を示しました。
建物周りには植栽ゾーンを設けました。そして直接地面に植えられない場所は大型プランターとし、そこに10種類余りの季節の草花を植えるなど外構計画に配慮しました。さらに2階にはプランターを置くために黄色いバルコニーを新設して「緑に囲まれたいえ」を目指しました。
内部はリビング、ダイニングの天井・床への木を使用、共用部の壁にはジョリパットを使用するなど家庭的で温かい雰囲気を保てるように配慮しました。そしてリビングの家具や各部屋の入口上部に設けた天然木のプレートによって’いえ’を視覚的に表現することで、利用する子供たちにもクライアントの想いが伝わってほしいと考えています。

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