■M-cafe(カフェねころん)

  • 所在地   奈良県宇陀郡曽爾村
  • 主要用途  カフェ・住居(改修)
  • 延床面積  85㎡(改修部分は1階50㎡)
  • 規 模   地上2階
  • 構 造   木造
  • 竣 工   2013年8月
  • 設 計   森本雅史建築事務所

曽爾村の鎧岳のふもとにある昭和初期に建てられた空家バンクの民家改修計画。
農村部では過疎化が進み、民家の空家が問題になっているが、曽爾村でも例外ではなく、その対策として空家利用を促進しておりこの計画もその一環である。老朽化が進んでいるものの賃貸であることからどこまで手をいれるのか、クライアント・持ち主のそれぞれの想いの調整に多くの時間を要し、通常の改修にはない難しさがあった。今後こうした物件が増えてくると思われる。
平面構成は、改修前の牛小屋・土間・板の間の3つのゾーンを踏襲して、牛小屋部分をエントランスギャラリーに、土間・板の間をカフェスペースとした。外壁解体時に出てきた昔の建具を活かすなど、限られた予算の中、既存のデザインを尊重した計画とした。民家の持つ独特の奥行き感・暗さを活かしながら、外部から内部への明暗のグラデーションを試みている。
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